パスポートの残存期間が足りず卒業旅行に行けなくなった話2

2021年9月5日

こんばんは('_’)
 

思い出したくもない忌まわしい記憶ですが、書き始めてしまった以上、最後まで書きます。
 
 

翌日は朝8時に起床。

食欲もない中、何とか朝食をとる。

航空会社の電話窓口が開く9時までまだ少し時間があったので、ホテルの予約票やポルシェ工場の見学の予約票をプリントアウト。

これがあれば、ドイツの入国審査員に旅行の証明ができるのでは!?入国できるのでは!?
なんて馬鹿なことを考えながら。。。。
 
9時になってすぐに震える手で航空会社に電話。

応答したのはカタコトの日本語を話す中国人のような女性。

パスポートの期限の件を伝え、どうにか搭乗できないか、事情を伝えました。
 
すると
「ソレでは予約番号をオシエテください」
と言われました。
 
私はここで予約番号を伝えるか、迷いました。
 
というのも、チェックインカウンターでパスポートの件を何も言わなければ気づかれずに飛行機に搭乗できるのではないか!?
 
という淡い期待を持っていたから。(ネット上にもそんな声がチラホラ)
 
なので、ここで予約番号を伝えてしまうと、目をつけられてしまい、その手段も使えなくなるのではないか。
ということを危惧していた。
 
しかし、何でもいいから打開策が欲しくて仕方なかった私は、少し迷った挙句、予約番号を告げた
「ショウショウ、お待ちクダサイ」
と言われ、待つ
 
電話を握る手には大量の汗が。。。
3分後くらいだろうか、オペレーターが口を開く
 
「オマタセシマシタ、えーとお客様、ヒコウキニハ乗れないデスネ」
 
いや、それは分かってるって、、、、、、、、、、、、
 
私が聞きたいのは何とかならないか、、、ってこと!
と心の中で思っていると、カタコトの日本語が立て続けに聞こえてくる

「ホウホウは2つアリマス」

ええええ!!!!!!!!!!!!何とかなるの!!!????(;_:)
と思ったのも束の間。。。。
 
「1つは、飛行機をキャンセルして、ベツの便にヘンコウシマス」
 
「もう1つは、飛行機をキャンセルしてハライモドシシマス」
 
 
 
ちーーーーーーーーん。
 
もう行けないの前提かよ、、、、、、、、、、、、
 
 
飛行機を変更するにしても、パスポートの発行には6日くらいはかかるので、旅行の期間は当初の半分以下になってしまうし、工場見学は到着の翌日、、、
 
それにこんな直前で変更したら、どれだけのお金がかかることやら、、、、
半分になるのに10万以上(予想)も追加で払えないよ、、、
といろいろ頭を巡り、当然この決断はできず、、、、
 
そもそも、このときまだ強行で行けるのでは…?
という希望も捨てられていなかったので(;_:)
 
払い戻しなんて以ての外!!!!!!!!!!!!!
 
こちらの相談の意図を汲んでくれていないのか?
と思って、もう1度打開策を尋ねる。
 
しかし、
 
む!!!! り!!!!!!!!
 
の一点張り。
 
 
言葉を失いながら、諦めて電話を切りました(;_:)
 
やっぱり、だめなのか、、、、
 
あと、家でできることは駐日ドイツ大使館に相談すること。
しかし、相談窓口は14時から。
 
まだ午前。
 
仕方ない、こうなったら空港に早めに向かってチェックインカウンターに特攻した方がいいか、、、、!!!????
と考え、結局無くなってしまう長いフライトに備えてシャワーを浴び、重いバックパックを担いで家をでました。
 
 
電車に乗って空港へ
 
何もワクワクしない
 
なんでこんなことになってしまったんだ
 
俺は何をしているんだ
 
こんな荷物持ってるけど、どうせとんぼ返りになるんだろうな………
 
 
頭の中にはもうそんな感情ばっかり。
 
もうそれ以外の感情を失い、周りの人に足を踏まれようが、ぶつかられようが何も気にならない。
 
もうすっからかんだった。(実際は足を踏まれてもいなければ、ぶつかられてもいない笑)
 
 
空港に到着。
 
これまでで一番ワクワクしない空港。
(電車の乗り換えを間違えて、空港についてしまったときより最悪な気持ち)
 
 
中国国際航空のチェックインカウンターに到着。
 
まだ、フライト時間(19:30)まで6時間くらいあるのに、チェックインカウンターへ。
 
まだ私の搭乗予定の飛行機の担当者がいないので16:30まで待ってくれ、と言われる。
 
当然だけど、まだチェックインの手続きは開始していなかった。
 
今思えば何してるんだって感じだけど…
 
でもそれくらい何とかしたかった……
 
 
ここでまた、私のなかに迷いが生じた。
 
16:30まで、あと3時間。
 
そして、まだチェックインカウンターの人にはパスポートの期限の話をしていない状況。
 
この状態で、何もせずに、無駄に3時間過ごしていいのだろうか。。。。。
 
でもこのことを話してしまったら、黙って強行を試みるプランは消えてしまう、、、
 
これもすごく迷った。
 
 
でも3時間、
 
黙って待つことはできなった。
 
よく、やらずに後悔するより、やって後悔
って言うし。
 
 
それに、今いる係の人たちは私の乗る飛行機の担当者じゃないから、私の飛行機担当者には伝わらない可能性もあるし、、、
 
結局、私はさっきのチェックインカウンターで事情を告げ、どうにかならないか相談しました。
 
その係の人は、担当のものがいないからはっきりしたことは分からない、
と前置きしたうえで、
 
「そうですねぇ、、、、おそらく厳しいと思うのですが、もしかしたらご自身の責任で乗っていただくか、ということになるか、、、うーーん、でもちょっと分かりかねます。。」
と、なんとも頼りない回答。
 
インターネット上で見た、誓約書的なものの存在をチラつかせるようなことを言っていましたが、結局今の段階でできることは何もないと。
 
仕方なく、3時間、地獄のような時間を過ごすことになりました。
 
30分くらい経って14時になったので、駐日ドイツ大使館にも電話してみることに。
なんとか助けて(;_:)
 
と子犬のような口調で、事情を告げるも。。。

はい、90日以上の残存期間というのは法律で決まっていることです。なので変えることはできません。

と感情のこもっていない口調で、まぁ冷たい対応。
 
仕方がないというか、悪いのは自分なのですが、あまりにも冷徹すぎる態度に、お礼を言うこともできず、電話を切ってしまいました。
反省しています。でも、、、あのときは、、、、追い詰められていて(;_:)
 
その結果、この時点で私にできることは何もなくなりました。
 
 
楽しげに話す、友達同士、家族、
 
そんな、これからの旅に胸を躍らせている人しかいない、しかいるはずがない空港で、私だけは人生のどん底のような気持ちで座っていました。
 
 
もうただただ呆然
この旅のために買ったバックパックに申し訳なくなったり
ドイツに行くって言ってバイトも休んだりしてるのに
 
いつも空港に行けば当たり前のように乗れる飛行機に、乗れないなんて
 
そんなネガティブな気持ちが重なり、
 
心の中では
もうドイツに行けなくなった
と、過去の出来事のように感じ始めていました。
 
そのせいか時間が経つにつれて、強行突破を図ろうなんていう気持もしぼんできてしまいました。
 
搭乗できたとしたって、北京でのトランジットという難関も待ってる。
 
ミュンヘン空港まで行けても、入国できなかったら、精神的にも金銭的にもダメージが大きすぎる。
 
入国できたとしても、どうだ? 出国の時に問題になって、日本に帰ってこれず、4月2日に入社できなくなったら、人生が終わる。
 
強行突破なんて、、、、やめた方がいいな、、、
 
 
とりあえず、何も言わずにチェックインして、何も言われなかったら、一応確認した方がいいな
 
といろいろ考えていたら、いよいよチェックインの時間。
 
長くなったのでこの辺で終わります。
 
次で最後です。

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